映画視聴メモ - Netflix - BLAME!
気付けば8月ですね。暑い日に暑い映画を・・・と行こうと思いつつ、ふと個人的にまとめておきたかった映画を1つ。
Netflixが日本で初めて全世界向けに公開したオリジナル映画、『BLAME!』です。
シドニアの騎士でおなじみ、弐瓶 勉さんとポリゴン・ピクチュアズのタッグで、既刊の漫画をベースに制作されました。
過去に何度か短編での映像化はされていましたが、劇場公開と同時に全世界へ向けてNetflixでも配信という形になったのは、原作ファンとしてうれしい限りです。
企画のスタート段階については以下の記事をご参考までに。
今改めて注目される、CGの世界
Vtuberという言葉が今様々なところで叫ばれ、以前よりもCGへの心理的障壁は減ってきているのではないでしょうか。
もちろん、アニメや映画といった映像業界では古くから使われていますが、特に2010年代に入ったあたりから、CGを取り入れた深夜アニメをよく見かけるようになったと個人的には思います。
といったところで、日本人が親しみやすい日本のアニメチックで3DCGを使用した映像で何か一本見た方が良いものってなんだっけ・・・と思い立ったのが今作です。
もちろんPixarのような海外の会社が作った映画はたくさんありますが、ここは敢えて国産で何か無いかなと思って考えてみました。
※その縛りが無かったらRWBYを是非おすすめしたい
私個人の話ですが、初めてちゃんとCGを意識したのは「ジーンダイバー」あたりかな・・・。天才てれびくんめっちゃ観てたんで。
そのあとで、ゾイドとかゼントリックスとか電脳戦記ウェブダイバーを見て興味がわくようになりました。
※この辺りの話は長くなるので省きます。
で、何が言いたいかというと、ここ数年ですごいのって、
・ツールの普及及び、参入障壁の低下
・プラットフォームの普及
なんですよ。
今のご時世、ただ無料ツールが出来ました、では一過性になってしまいあまり広まりません。
VRoidという最近pixivがリリースしたツールや、VTuberアプリ「Vカツ」のようなアプリも直近で出てき始めているので、一般化が加速しそうですよね
※個人的にここを切り開く原点になったのはMMDだ思ってます。フリー配布された時は本当におどろきました・・・。これも話し始めると長いので省きます。
で、そんなご時世で、じゃぁVTuberだけ見てればいいかというとそうじゃないと思います。それこそ、映像を見ましょうよと。
てことでオススメしたいのが「BLAME!」です。
※すいません大分話が飛びましたね・・・
動きだけじゃない。表情も見てほしい
フォトリアリスティックなCGで表情を表現する手法は以前からハリウッド映画で使われていますが、日本のアニメチックなもので表情を再現するというのは中々にハードルが高いと思われます。で、個人的にこの作品で一番観てほしいのはシボという女の子が序盤でちょっと泣き顔になるシーン。
↑これの0:31あたりで見れます。
この表現を待ってたんですよ!!!!
あ、別にそういう趣味じゃないんですけど、これが出てきたのがめちゃくちゃうれしくてPV見た時に思わずガッツポーズしたことを覚えています。
常に笑っている顔や、ある程度固定した顔は今まであったのですが、この微妙な表情の表現が入っているということは、今後もこれが可能になったと言っても差し支えないと思うのですけれど、これってすごいことだと思います。日本のアニメもここまで来たのかと。目をつぶって泣き顔に変えるとかじゃなくて、このシーンでいえば「死ぬかもしれなくて怖かったけど知らない奴にそんな表情見せたらダメだ」というところなので、若干涙も溜めてるし、だけど強気な表情なんですよね。
いやぁ、良いなぁ。
勿論、他にも注目してほしいところはありますので、続けて書きます。
危ない、忘れるところだった
シームレスな動きと、背景との一体感
進撃の巨人ほどではないですが、この作品の登場人物たちや敵はガンガン動きます。
しかし、CG作品でありがちなのは背景とキャラクター(および周辺のCGで作ったアイテム)が浮いてしまうことです。
そこまで露骨な作品は昨今あまり見受けられないですが、映像としての完成度が高く、ストーリーに没頭できるようになっています。
派手な動きをしてもそれが継続しているので、これはポリゴン・ピクチュアズの技術力の高さなのだと思います。シドニアもすごかったけど、さすがです。
このように、上質なものを知ってから改めてVtuberのようなCGを観てみるのも、
新たな気付きであったり、自分が作るならこうするとか、別の視点が持てるのではないでしょうか。
ただし、ちょっと注意
この作品ですが、バリバリのアクションとグロい描写もあるので、そういったものが嫌いな人には向きませんw
とかいいつつ先にPV貼り付けてしまいましたけど。すみません。
もしこの作品を観て、原作読みたい!となった人はこちらを読んでみてください。
ビックリするぐらいグロいので注意してくださいね。耐性が無いと驚くと思います。